オキサリプラチンの末梢神経障害は、投与終了後も最大6ヶ月進行し続けることがあります。
FOLFOX療法は、大腸がん(結腸・直腸がん)の標準的な化学療法レジメンとして広く使用されています。具体的には、オキサリプラチン(L-OHP)、レボホリナートカルシウム(l-LV)、フルオロウラシル(5-FU)の3剤を組み合わせた治療法で、2週間ごとに繰り返すサイクル投与が基本です。
それぞれの薬剤が異なる機序で抗腫瘍効果を発揮すると同時に、異なる副作用プロファイルを持ちます。つまり3剤それぞれの副作用が重なる点が管理の難しさです。
オキサリプラチンは白金製剤であり、DNAの架橋形成によりがん細胞の複製を阻害します。一方でこの機序が末梢神経のDNAにも影響を及ぼし、末梢神経障害(CIPN:化学療法誘発性末梢神経障害)を引き起こします。5-FUはフッ化ピリミジン系薬剤で、チミジル酸合成酵素を阻害することで細胞増殖を抑えますが、骨髄抑制・粘膜炎・下痢・手足症候群などの副作用が知られています。
レボホリナートは5-FUの抗腫瘍効果を増強するための補助薬ですが、それ自体も消化器毒性を増強する側面があります。これが条件です。
副作用が発現するタイミングは、各薬剤の薬物動態、蓄積投与量、患者の代謝能力(特にDPD欠乏など薬剤代謝酵素の多型)によっても大きく異なります。医療従事者がこの仕組みを理解することで、副作用の「予測」と「早期介入」が可能になります。
副作用の発現時期を把握することは、患者管理の最前線に立つ医療従事者にとって最重要事項の一つです。
FOLFOX療法の副作用は大きく「急性副作用(投与当日〜数日以内)」と「遅発性副作用(投与から1週間以降〜累積投与後)」に分類されます。意外ですね。
急性副作用(投与当日〜3日以内):