あなた、検査前にグルテン抜くと結果が無効になります
グルテン検査の中心は血液検査です。特にtTG-IgAは感度90%前後、特異度95%以上とされ、一次スクリーニングとして広く用いられます。つまり精度は高いです。
ただしIgA欠損(一般人口の約1/600)があると偽陰性になります。この場合はDGP-IgGやtTG-IgGを併用します。ここが落とし穴です。
検査前の食事も重要です。最低でも1日あたりパン1〜2枚相当のグルテンを6週間程度摂取している状態が推奨されます。結論は「食べた状態で検査」です。
医療現場では「症状があるから抜いてから検査」という誤りが起きがちです。この運用だと最大で約30〜40%の偽陰性が報告されています。痛いですね。
HLA-DQ2またはDQ8の検査は「なりやすさ」を評価します。約95%のセリアック患者がこれらを持っています。つまり除外に強いです。
一方で一般人口の30〜40%も陽性です。ここが誤解ポイントです。陽性=発症ではありません。つまり診断には使えません。
臨床では「陰性ならほぼ否定」という使い方をします。これは有効です。
すでにグルテン除去をしてしまった患者に対し、再負荷が難しい場合の補助として使われることもあります。この用途が現実的です。
市販の検査キットは2,000〜2万円程度と幅があります。多くはIgGベースで、医療用検査とは指標が異なります。ここは重要です。
IgG検査は「感受性」や「反応性」を示すことはありますが、セリアック病の診断には使えません。結論は診断不可です。
現場では「患者がキット結果を持参する」ケースが増えています。この時に誤解を修正できるかが重要です。
誤った解釈のまま食事制限を続けると、栄養不足や医療費増加につながる可能性があります。年間数万円の差が出ることもあります。意外ですね。
グルテンチャレンジは診断確定のための重要プロセスです。1日3g以上(パン約1枚分)を6〜8週間摂取するのが一般的です。これが条件です。
症状が強い患者では負担が大きく、途中で中断するケースもあります。ここが実務の難所です。
短期間(2週間程度)でも抗体上昇が見られる場合がありますが、陰性でも否定はできません。つまり期間が重要です。
このリスクへの対策として「症状記録+段階的負荷」を行うと安全性と再現性が向上します。狙いは中断回避です。電子カルテやアプリで記録するのが現実的です。
実務では単一検査に依存しないことが重要です。血液→必要に応じて内視鏡→遺伝子という流れが基本です。これが基本です。
以下のような流れが安全です。
・症状評価(下痢、体重減少、鉄欠乏など)
・tTG-IgA+総IgA測定
・必要に応じてDGPやIgG追加
・内視鏡生検で確定
ここで重要なのは「検査前に除去しない」ことです。これだけ覚えておけばOKです。
さらに、皮膚症状(疱疹状皮膚炎)では皮膚生検が有効です。これは別ルートです。
厚労省eJIMではグルテン関連疾患の基本情報が整理されています(患者説明用にも有用):
セリアック病とグルテン関連疾患の基礎情報