褥瘡予防マットレス種類と選び方|静止型・エアマット特徴比較

褥瘡予防マットレスの種類とその選び方について、静止型とエアマットの違い、体圧分散の仕組み、患者の状態別の使い分け、導入時の注意点まで医療従事者向けに詳しく解説します。あなたは正しいマットレスを選べていますか?

褥瘡予防マットレス種類と選び方

柔らかいマットレスほど褥瘡予防効果が高いと思っていませんか?


この記事の3ポイント
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マットレスは大きく2種類

電源不要の静止型と空気で圧を調整するエアマット型があり、患者の寝返り能力と褥瘡リスクで使い分ける

⚖️
体圧分散の仕組みが異なる

静止型は素材の反発で圧を分散し、圧切替型エアマットは空気セルの膨張・収縮で定期的に除圧する

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選択ミスは褥瘡リスクを高める

低反発素材の過信や不適切なエアマット設定により、かえって圧が集中して褥瘡発生を招く事例がある


褥瘡予防マットレスの静止型とエアマット型の基本構造


これは電源が不要です。


一方、エアマット型には「圧切替型」と「静止型エアマット」の2種類が存在します。圧切替型は空気セルが交互に膨張・収縮することで、接触部位を定期的に変化させて除圧を行います。静止型エアマットは空気の量を調整して低圧で身体を包み込むように支え、接触面積を広げて圧を分散させる仕組みです。 fujicl.or(https://fujicl.or.jp/air-mattress-hospital-bed-selection-pressure-ulcer/)


褥瘡予防において最も重要なのは「定期的に十分圧を逃がすこと」であり、特に圧切替型エアマットでは「エアセルの厚み」が除圧性能に大きく寄与します。エアセルにより厚みがあるエアマットを選ぶことで、深い褥瘡の発生を大きく減らせる可能性があります。 hifuka-senmoni-s(https://hifuka-senmoni-s.com/?p=1138)


褥瘡予防マットレスの種類別体圧分散メカニズム

静止型ウレタンフォームマットレスは、低反発や高反発といった素材の反発特性によって体圧を分散します。低反発ウレタンは柔らかく体が沈み込む寝心地で、体への圧迫が少なく褥瘡予防に向いています。厚み3~4cm程度のトッパータイプでも体圧を大分分散できます。 kaimin-times(https://kaimin-times.com/blogs/pressure-ulcer/mattress-for-pressure-ulcer-8725)


つまり薄型でも効果があります。


しかし低反発素材には注意すべき落とし穴があります。自分で体位変換や座り直しが難しい高齢者の場合、「沈み込む+動けない+蒸れる」という条件がそろうと、仙骨部や尾骨部に褥瘡ができやすい環境が整ってしまいます。特にやせ型の人は、低反発に深く沈み込むことで底付きや圧の集中が起こりやすく、褥瘡リスクが高まります。「柔らかい=高齢者に優しい」「低反発なら褥瘡予防になる」というイメージだけで選ぶと、寝返りや座り直しが難しい方ほど、かえって褥瘡リスクを高める可能性があります。 ouchi-kaigo-navi(https://ouchi-kaigo-navi.com/teihantatsu-zokuso-risk/)


圧切替型エアマットは、空気セルの膨張・収縮により体圧分散・除圧性能に優れており、褥瘡リスクが中度~重度の利用者に向いています。一方、静止型の低反発マットレスは軽度~中度の利用者向けといえます。体位変換が頻回に行えない場合は、圧切替型エアマットレスの使用が推奨されています。 teramoto.or(https://www.teramoto.or.jp/wp2/?m=201306)


褥瘡予防マットレスの患者状態別選択基準

マットレス選択の第一基準は「寝返り能力」です。つかまらないで寝返りができる方には、動きやすさを重視したウレタンフォームマットレスが適しています。何かにつかまれば寝返りができる方には、静止型マットレスまたはウレタンフォームマットレスを選択します。 healthrent.duskin(https://healthrent.duskin.jp/products/feature/tokozure.html)


基本はこれだけです。


自力で体位変換できない人には、圧切替型エアマットレスのなかでも交換型あるいは上敷型二層式マットレスの使用が望ましいとされています。『褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)』では「褥瘡発生リスクがある患者に対しては標準マットレスの使用ではなく、高仕様フォームマットレスや電動の体圧分散マットレスを使用することが最も強いエビデンスで推奨されている」と記されています。 almediaweb(https://www.almediaweb.jp/pressureulcer/maruwakari/part4/07.html)


褥瘡予防マットレス導入時の設定と体位変換間隔

エアマットを導入しても、それだけでは褥瘡予防が十分とは言えないのが現状です。適切な設定と併用ケアが必要です。体位変換の時間間隔は基本的に2時間を超えない範囲で行います。ただし褥瘡予防マット(体圧分散寝具)の種類や骨の突き出し具合によって個人差があります。 jspu(https://www.jspu.org/general/prevention/)


2時間が原則です。


粘弾性フォームマットレスや上敷二層式エアマットレスなどを使用する場合、体位変換の間隔は4時間を超えない範囲で行ってもよいとされています。つまり高性能なマットレスを使用すれば、体位変換の間隔を延ばせる可能性があります。ただし栄養管理や体位変換など、他のケアとの組み合わせも大切です。 jspu(https://www.jspu.org/general/prevention/)


手術台における体圧分散も重要な視点です。『褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)』では「手術台に体圧分散マットレスや用具を使用するよう強く勧められる」(推奨度A)とされ、「術中に、マットレス以外に踵骨部、肘部等の」保護が推奨されています。周術期の褥瘡予防は見落とされがちですが、手術時間が長い場合は特に注意が必要です。 almediaweb(https://www.almediaweb.jp/pressureulcer/maruwakari/part4/07.html)


褥瘡予防マットレスの費用対効果とレンタル活用法

褥瘡予防マットレスは購入とレンタルの両方の選択肢があります。介護保険を利用したレンタルが可能で、介護用ベッドからマットレス、車いすなど、日々の介護をサポートする製品を豊富に取り揃えている事業者があります。ケガの際の短期レンタルも利用できます。 kaigo-rental(https://www.kaigo-rental.com/hpgen/HPB/entries/9.html)


レンタルなら初期費用を抑えられます。


全国の営業所から最短翌日お届けが可能な事業者もあり、急な褥瘡リスクの上昇に迅速に対応できます。患者の状態は変化するため、その時々の状態に合わせてマットレスの種類を変更できるレンタルは柔軟性が高いといえます。 kaigo-rental(https://www.kaigo-rental.com/hpgen/HPB/entries/9.html)


購入の場合、製品によって価格帯は大きく異なります。ウレタンフォーム系の静止型マットレスは比較的安価ですが、圧切替型エアマットレスは電源が必要で価格面の注意が必要です。ただし、一度褥瘡ができてしまうと治療に大変な時間と労力を要するため、予防への投資は長期的には費用対効果が高いと考えられます。 watahichi.co(https://www.watahichi.co.jp/2020/08/25/bedsore-prevention-mattress/)


介護レンタル.COM - 介護ベッド・福祉用品のレンタル
褥瘡予防マットレスのレンタルサービスについて、介護保険適用の詳細や製品ラインナップが確認できます。


褥瘡予防マットレス選択を誤ったケースから学ぶ教訓

実際の臨床現場では、マットレス選択のミスが褥瘡発生につながった事例が報告されています。重度の認知症で自発的な動作がほとんど起こらない人や、寝たきりで無意識レベルの寝返りが起こりにくい人に対して、低反発素材のアイテムが使用されているケースが多く見られます。 ouchi-kaigo-navi(https://ouchi-kaigo-navi.com/teihantatsu-zokuso-risk/)


これは危険な選択です。


「楽=褥瘡予防になる」「高齢者にはとにかく柔らかいクッションを」といった発想は非常に危険です。短時間座る分にはお尻の当たりが和らぎ楽に感じるでしょうが、長時間になると話は別です。低反発素材は表面の反発力が少ないために寝返りがしにくい、蒸れやすい、へたりやすいという問題を抱えています。 sleep-natura(https://sleep-natura.jp/howto/question-answer/qa_matress_bodypressure1.html)


エアマット導入後も油断は禁物です。エアマットは非常に優れた褥瘡予防対策ですが、残念ながら褥瘡予防はエアマットだけで十分とは、まだ言えないのが現状です。エアマットを使用していても褥瘡が発生するケースがあり、適切な設定と併用ケアが不可欠です。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=dIW4ytbxT5c)


整圧マットレス(凸部分で体の負荷を分散し血行妨害も緩和するタイプ)と一般的なマットレスを比較すると、一般的なマットレスでは白い部分に強い圧迫が集中し、褥瘡の原因になります。体圧分散の原理を理解せずに「とりあえず何か敷けばいい」という安易な発想では、褥瘡予防は成功しません。 watahichi.co(https://www.watahichi.co.jp/2020/08/25/bedsore-prevention-mattress/)


各マットレスの利点・欠点を踏まえた選択が必要です。ウレタンフォーム型(反応型)は静かで扱いやすい反面、重度者には不向きです。エアマットレス型(能動型)は重症リスクに有効ですが電源や価格面の注意が必要です。患者の状態、療養環境、さまざまな床ずれ発生因子をアセスメントし、リスクに応じたマットレスを選択する必要があります。 cape.co(https://www.cape.co.jp/mattress-chart)


日本褥瘡学会 - 褥瘡の予防について
褥瘡予防の体位変換間隔や体圧分散寝具の使用に関する学会の推奨事項が確認できます。






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