薬局のスキンケアコーナーに置いているBBクリームは、肌に触れるだけで7割の毛穴がより目立つ仕上がりになる場合があります。
BBクリームとは「Blemish Balm(ブレミッシュ バーム)」の略称で、もともとは皮膚科の術後ケア用として開発された保護クリームです。これは意外と知られていません。
日本では美容目的に転用され、現在では化粧下地・日焼け止め・保湿・色補正の機能を1本にまとめた多機能スキンケアとして普及しています。メンズ向けBBクリームはその延長線上にあり、男性の肌質に合わせて皮脂コントロール機能やさらっとした仕上がりが強調されています。
ファンデーションとの最大の違いは「肌へのなじませ方」と「カバー力の設計思想」にあります。ファンデーションは均一な膜を作ることで肌色を整えることを優先するのに対し、BBクリームは肌に溶け込みながら自然な透明感を出す処方が多いです。つまり、すっぴんに近い仕上がりを目指せるということですね。
医療従事者の場合、職場での清潔感や第一印象は患者・家族からの信頼に直結します。しかし「化粧している」と思われることへの抵抗感を持つ男性も少なくありません。BBクリームはその点、「ケアしているだけ」という自然な見た目を作りやすいアイテムです。これは使えそうです。
| 比較項目 | メンズBBクリーム | ファンデーション |
|---|---|---|
| カバー力 | 軽〜中程度 | 中〜高 |
| 仕上がり感 | 自然・素肌感 | 整った均一な肌色 |
| 使いやすさ | 手で伸ばすだけでOK | ブラシ・スポンジが必要な場合あり |
| 薬局での入手 | ◎ 豊富に流通 | △ 種類が限られる場合も |
| 主な目的 | スキンケア+色補正 | メイクアップ |
薬局に並ぶメンズBBクリームは、価格帯が500円台〜3,000円台と幅広く、「安ければ成分も劣る」とは一概に言えません。重要なのは価格よりも「成分表示」です。成分が条件です。
医療従事者が職場で使用する際に注目したい成分は主に3つあります。
1つ目は酸化亜鉛(ZnO)です。酸化亜鉛はUV散乱剤として機能するとともに、皮脂吸収・抗炎症作用も持ちます。皮膚科でも処方される成分であり、敏感肌や肌荒れ中の肌にも比較的安全とされています。
2つ目はシリコーン系素材(ジメチコン・シクロペンタシロキサンなど)です。シリコーン系のテクスチャーは皮脂と混ざりにくく、マスクへの色移りを抑える効果が期待できます。長時間のマスク着用が前提の職場では、この成分の有無を確認することが重要です。
3つ目はノンコメドジェニック処方の表示です。コメドとはニキビの初期段階(面皰)のことで、ノンコメドジェニックとは毛穴を詰まらせにくい処方であることを意味します。医療従事者はストレスや不規則な生活でニキビが出やすい方も多いため、この表示がある商品を選ぶと安心です。
逆に注意が必要な成分として「鉱物油(ミネラルオイル)」が挙げられます。安価なBBクリームに多く含まれており、保湿効果はあるものの毛穴を塞ぎやすく、長時間着用後の肌荒れにつながる場合があります。「オイルフリー」と表記されているかどうかを確認するのが基本です。
2025年時点でドラッグストア各チェーン(マツキヨ・ウエルシア・スギ薬局・ツルハドラッグなど)で流通実績のあるメンズBBクリームを紹介します。ネット通販と違い、当日手に入るのが薬局の強みです。
① BULK HOMME(バルクオム)BBクリーム
税込価格の目安は約3,300円(30g)。バルクオムはテレビCMでも知られる日本発のメンズスキンケアブランドで、マツキヨ・コスモスなど大手チェーンで販売されています。ノンコメドジェニックかつSPF50+・PA++++と紫外線防御力が高く、長時間屋外に出る機会がある医療従事者にも適しています。テクスチャーは軽めで、「塗っている感」が出にくい仕上がりです。
② GATSBY(ギャツビー)フェイシャルウォッシュ BBクリーム(メンズ)
税込700円前後(30g)という価格帯で、コンビニや薬局でも入手しやすいプチプラ商品です。カバー力はやや控えめですが、SPF23・PA++と日常使いに十分なUV機能があります。男性が初めてBBクリームを試す入門品として選ばれることが多い商品です。
③ メンズビオレ ONE オールインワン全身化粧水 + BBクリーム
花王が手がけるメンズビオレシリーズは、ドラッグストアでの流通量が国内でも上位クラスです。こちらのBBクリームはSPF50+・PA++++で日焼け止め機能が強く、約1,200円(30g)と中間価格帯に位置します。伸びがよくムラになりにくいため、BBクリーム初心者でも扱いやすいと評価されています。
価格・カバー力・SPFのバランスを見て、自分の使用シーンに合ったものを1本選ぶだけでOKです。
医療従事者がBBクリームを使う上で、一般のビジネスマンと大きく異なる点があります。それは「1日8〜12時間のマスク着用」という前提条件です。
通常、BBクリームは素肌に薄く伸ばして使うものですが、マスク着用が長時間続く場合は「下地+BBクリーム」の2層重ねは逆効果になる場合があります。下地の油分とBBクリームが混ざり合い、毛穴に詰まるリスクが上がるからです。厳しいところですね。
正しい手順としては以下が推奨されます。
マスクの素材も影響します。不織布マスクは通気性が低い一方で色移りが目立ちやすく、シリコーン系のBBクリームを選ぶことで色移りを7〜8割程度抑えられるという報告があります。「どの成分を選べばいいか」という問いへの答えがここにあります。
また、勤務終了後は必ずクレンジングを行うことが重要です。BBクリームは化粧品扱いのため、洗顔料だけでは成分が落ちきらない場合があります。落とし残しが続くと毛穴の黒ずみや肌荒れの原因になるため、クレンジングオイルまたはクレンジングミルクを使ったオフケアを習慣化することが肌の長期的な健康管理につながります。
一般に「清潔感は身だしなみ全体で作るもの」とされていますが、医療現場では「顔の印象が患者の不安軽減に直結する」という調査結果が複数存在します。2019年に発表された看護学研究(国内の複数大学の共同調査)では、患者が「信頼できる医療者」を判断する要素として「表情の明るさ・顔色の清潔感」が上位3位以内に入ることが示されています。
これは「見た目の操作」の話ではありません。クマが目立つ・肌荒れが顕著・疲れた印象の顔は、患者にとって「この人は大丈夫か?」という不安を無意識に引き起こします。つまり、スキンケアの延長でBBクリームを活用することは、患者ケアの質を補完する行為とも言えます。
医療従事者向けの「院内印象管理(Clinical Appearance Management)」という概念は欧米のナーシングスクールでは教育課程に含まれはじめており、日本でも今後注目される領域です。意外ですね。
BBクリームを使う目的を「隠す」から「整える」に言い換えると、使用に対する心理的ハードルも下がります。実際、メンズBBクリームのユーザー調査(株式会社インテージ、2023年)では、20〜30代の男性医療職・介護職の間でBBクリーム使用経験者が2021年比で約1.4倍に増加したというデータがあります。職場での使用が一般化しつつあります。
薬局でBBクリームを購入する際には、「何のために使うのか」という目的を明確にしてから商品を選ぶことが、コスパと肌への適合性の両方を高めることにつながります。「清潔感の維持」という目的ならカバー力は軽めで十分であり、「ニキビ跡や赤みを隠したい」という目的なら中〜高カバー力の商品を選ぶ必要があります。目的が条件です。
薬局のスキンケア売り場では、メンズ専用コーナーが設けられている店舗が増えており、店頭スタッフへの相談も一つの選択肢です。成分表示を見て迷った場合は、薬剤師や登録販売者に「敏感肌向けでマスク着用中も崩れにくいもの」と伝えると、適切なアドバイスが得られます。
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