プラセンタエキスの効果が肌のエイジングケアを変える理由

プラセンタエキスが肌に与える効果とは何か?保湿・ハリ・ターンオーバー促進など多角的に解説します。化粧品選びの落とし穴や正しいスキンケアの順番も。あなたの肌ケアに活かせる知識、知っていますか?

プラセンタエキスの効果で肌を根本から整える全知識

化粧水を何種類も試したのに、翌朝の肌は変わらない。そんな経験はありませんか?実は、プラセンタエキスを後から重ねると、せっかくの成分が肌に届かなくなります。


この記事の3つのポイント
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プラセンタエキスの主要成分と肌への働き

EGF・FGFなどの成長因子がターンオーバーを促進し、コラーゲン・エラスチン生成を活性化。保湿・美白・抗酸化まで多角的に肌へアプローチする仕組みを解説します。

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馬・豚・ヒト由来の違いと濃度で効果が変わる理由

馬プラセンタは豚の約300倍ものアミノ酸を含むとされます。また成分表の配合順位でエキスの濃度を見抜く方法など、製品選びで知っておくべき知識を整理しています。

効果を最大化する正しいスキンケアの順番と継続期間

プラセンタは洗顔直後に使うのが原則。化粧水や乳液で皮膜を作った後に使うと浸透が阻害されます。ターンオーバー1サイクル分の28〜84日継続が効果実感の目安です。


プラセンタエキスが肌に作用する成分と主な効果の種類


プラセンタ(Placenta)とは、もともと「胎盤」を意味する言葉です。胎盤は母体内で胎児に栄養を届ける役割を担う臓器で、アミノ酸・タンパク質・ビタミン・ミネラル・核酸・酵素・活性ペプチド・成長因子(グロースファクター)など、生命維持に不可欠な栄養素が高密度に詰まっています。この栄養の塊を抽出したものが「プラセンタエキス」であり、美容医療と一般スキンケアの両領域で注目され続けています。


肌に対する主な働きは、大きく5つに分類できます。


- 保湿・バリア機能サポート:豊富な遊離アミノ酸が肌の天然保湿因子(NMF)の原料となり、角質層の水分保持力を高める。乾燥による肌荒れ・バリア機能の低下を抑制する。


- ターンオーバー促進:成長因子のEGF(上皮細胞増殖因子)が新しい表皮細胞の生成を後押しし、肌のリズムを正常化する。くすみや古い角質の蓄積を防ぐ。


- コラーゲン・エラスチン生成促進:FGF(線維芽細胞増殖因子)が線維芽細胞を活性化し、肌のハリ・弾力を支えるコラーゲンとエラスチンの産生を増やす。小じわやたるみのケアにつながる。


- メラニン抑制・美白効果:チロシナーゼ(メラニン生成酵素)の活性を阻害する成分が含まれ、シミ・くすみの予防と既存メラニンの排出促進をサポートする。医薬部外品として「美白有効成分」として配合されている製品も存在する。


- 抗酸化・抗炎症作用:過剰な活性酸素を中和し、ニキビやアトピー皮膚炎など炎症を伴う肌トラブルを落ち着かせる作用が期待できる。


これらが単独ではなく、複合的に肌へ働きかける点が、プラセンタエキスが「多機能スキンケア成分」として評価される理由です。つまり保湿だけでなく、老化防止・美白・肌荒れ防止まで一度にカバーできるということですね。


医療現場では「ラエンネック」「メルスモン」といったヒト胎盤由来のプラセンタ製剤が、肝機能障害・更年期障害・乳汁分泌不全の治療薬として保険適用で使用されてきた歴史があります。一方、化粧品に配合されているのは主に馬・豚・羊など動物由来のプラセンタエキスです。この点はヒト由来製剤との重要な区別になります。


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プラセンタエキスの肌効果を左右する「濃度」と「由来」の見分け方

プラセンタ配合と記載された商品は数千円から数万円まで幅広く存在します。ただし、パッケージに「プラセンタエキス配合」とあっても、その濃度は製品によって大きく異なります。これが重要な落とし穴です。


化粧品の全成分表示は、配合量が多い順に記載されるルールになっています(薬機法に基づく表示義務)。たとえば成分表示の先頭が「水、BG、グリセリン…」と続き、プラセンタエキスがリストの末尾近くに表示されている場合、全成分に占めるプラセンタの割合はごくわずかである可能性が高いです。反対に、成分表示の上位に「プラセンタエキス」と記載されているものは、高濃度配合の製品と判断できます。これは使えそうです。


由来の違いによっても効果の期待値が変わります。代表的な比較は以下の通りです。


| 種類 | アミノ酸量の目安 | 特徴 |
|------|--------------|------|
| 馬プラセンタ | 豚の約300倍 | 成長因子が豊富。サラブレッドは管理環境が整い品質が安定しやすい |
| 豚プラセンタ | 基準値 | 流通量が多く比較的安価。多頭出産のため供給量が多い |
| 羊プラセンタ | 中程度 | ニュージーランド産などが多い。海外コスメに多用 |
| 植物性プラセンタ | 動物性とは別物 | 厳密には植物の胎座由来。動物性特有の成長因子は含まない |


特に馬プラセンタは、アミノ酸の含有量が豚の約300倍ともいわれています。サラブレッドなど厳格な管理のもとで育成された馬の胎盤は、トレーサビリティ(生産・加工の履歴追跡)が明確で、品質面でも信頼性が高いとされます。馬は基本的に一度に一頭しか産まないため、胎盤そのものが厚く栄養密度が高い点も特徴です。


もう一つ確認したいのが抽出方法です。プラセンタエキスは熱に弱く、高温処理をすると有効成分のタンパク質が変性してしまいます。「酵素分解法」や「凍結酵素抽出法」を採用しているかどうかが、品質を見極めるひとつの指標になります。パッケージや公式サイトで確認する習慣をつけると良いでしょう。


銀座トマト「馬プラセンタと豚プラセンタの違いとは」:アミノ酸量の差や種類ごとの特徴を詳しく比較


プラセンタエキスの肌への効果を最大化するスキンケアの順番

せっかく高品質なプラセンタ配合アイテムを入手しても、使う順番を間違えると効果が半減します。これは多くの人が見落としているポイントです。


プラセンタエキスは、肌に皮膜が形成された後に塗布すると浸透が妨げられます。クリームや乳液、とろみのある化粧水で肌表面を先にコーティングしてしまうと、後から塗ったプラセンタエキスは角質層まで届きにくくなります。そのため、プラセンタ原液や導入美容液(ブースター)タイプは、洗顔直後のまっさらな肌に最初に使うのが原則です。


推奨されるスキンケアステップは次の通りです。


1. 洗顔・クレンジング → 余分な皮脂・汚れをオフ
2. プラセンタエキス(原液・導入美容液) → まっさらな状態で浸透させる
3. 化粧水 → 水分を補給し肌を整える
4. 美容液 → ターゲット成分を追加
5. 乳液・クリーム → 潤いを閉じ込める


プラセンタエキスの後に使う化粧水は、プラセンタ自体が皮膜を残さない性質のため問題ありません。ただし、同じステップでビタミンCを併用する場合は注意が必要です。ビタミンCとプラセンタは美白・抗酸化の観点でシナジーが期待できますが、ビタミンC配合の化粧水を最初に使うと酸化の影響でプラセンタ成分が変質するリスクがあります。洗顔直後にプラセンタを先につけ、ビタミンCは乳液・クリームのステップで使用するのが適切です。


量については、メーカーが推奨する適量(1円玉〜100円玉大程度)を守ることが大切です。こすらず、手のひらで包み込むように優しくハンドプレスしてなじませましょう。目元・口元など乾燥が気になる部分への重ね塗りも有効です。


継続が条件です。肌のターンオーバーは約28日周期(年齢とともに最大90日近くまで延長)といわれています。化粧品の効果を実感するには、少なくとも1〜3ヶ月の継続使用が目安です。即効性を期待するのではなく、肌のサイクルに合わせてコツコツ積み重ねることが、プラセンタエキスの力を引き出す鍵です。


マンデイムーンノート「使う順番で効果が変わるプラセンタ」:洗顔直後に使うべき理由と皮膜による浸透阻害を解説


プラセンタエキスの肌効果を高める「組み合わせ成分」の活用法

プラセンタエキス単独でも多角的な肌ケアが期待できますが、他の成分と組み合わせることで相乗効果が生まれます。これは使えそうです。


ヒアルロン酸との併用は、保湿効果の底上げに最も実績があります。プラセンタのアミノ酸がNMF(天然保湿因子)を補い、ヒアルロン酸が角質層に水分を引き込む役割を果たすことで、乾燥によるキメの乱れや小じわに対して二方向からアプローチできます。特に乾燥が強い時期や乾燥肌の方には、この組み合わせが心強い選択肢になります。


セラミドとの組み合わせは、バリア機能の強化という点で評価が高いです。セラミドは角質層の隙間を埋めて水分蒸散を防ぐ成分で、プラセンタの成長因子による細胞活性化と組み合わせると、肌の土台づくりと外敵からの防御が同時に進みます。特に敏感肌・アトピー傾向のある方にとって、この組み合わせは肌トラブルの頻度を下げる効果が期待できます。


ビタミンC誘導体との相乗効果は、美白・抗酸化ケアの観点から注目されています。プラセンタのチロシナーゼ阻害作用とビタミンCのメラニン還元作用が重なることで、シミ・くすみへのアプローチが強化されます。ただし前のセクションでも触れたように、使用順序には注意が必要です。洗顔直後はプラセンタを先に使い、ビタミンCは後のステップで使用する形を守りましょう。


一方で、組み合わせを意識しすぎて多くの製品を重ね塗りすることには注意が必要です。肌が一度に吸収できる成分量には限界があり、塗り重ねれば重ねるほど効果が上がるわけではありません。基本は「少ない製品数で、高品質なものを正しく使う」という原則です。3種類程度に絞り込んで継続する方が、肌への負担も少なく変化を実感しやすいといえます。


なお、プラセンタ配合製品を初めて使用する場合は、パッチテスト(二のの内側など目立たない部分に少量塗布して24時間様子を見る)を行うことを推奨します。動物由来タンパク質を含む製品では、まれにアレルギー反応が出るケースがあるためです。


医療現場から見たプラセンタエキスの肌効果と注射との違い

医療従事者として知っておくべき視点として、化粧品としてのプラセンタエキスと医療用プラセンタ製剤の「根本的な差」を整理しておくことは非常に重要です。


医療機関で処方されるプラセンタ注射薬(ラエンネックやメルスモン)は、ヒト胎盤由来のエキスを精製した処方箋医薬品です。国内の健康な女性から提供された胎盤を厳格な安全基準で処理しており、肝炎ウイルスや HIV 等への不活化処理が施されています。有効成分が血流に直接乗るため、全身への即効性・高い効果が期待できます。保険適用は「更年期障害(概ね45〜59歳)」「慢性肝疾患による肝機能障害」「乳汁分泌不全」の3疾患に限定されており、美容目的の場合は自由診療(全額自己負担)となります。費用は1アンプルあたり1,000〜2,000円程度が相場ですが、クリニックによって差があります。


一方、化粧品(スキンケア)に配合されるプラセンタエキスは、主に馬・豚・羊などの動物由来で、有効成分が角質層にアプローチする「外側からのケア」として機能します。体内に直接注入するわけではないため、即効性の面では注射に及びません。しかし毎日朝晩ケアできるという頻度の優位性があります。


注射によるリスクとして実際に注意が必要なのは、投与部位の一時的な赤み・腫れ・内出血などです。アレルギー体質の方では発疹やかゆみが出ることもあります。また、プラセンタ注射を受けた後は、日本赤十字社の献血を行えなくなる(ヒト由来成分の感染症リスク管理上の措置)という点も患者向け説明時に伝えるべき情報です。感染症発症のケースはこれまで報告されていませんが、対象者に事前説明しておくべき制度的な制限として覚えておく必要があります。


医療現場で患者がプラセンタについて質問した際に、注射薬と化粧品の根本的な違いをわかりやすく説明できるよう、この2点を明確に区別して理解しておくことが重要です。注射は全身・内側、化粧品は局所・外側という使い分けが、最も端的な説明になります。クリニックに通える頻度は限られますが、スキンケアは毎日続けられる。この「内と外」の両輪ケアが、エイジングケアにおける理想的なアプローチです。


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