ニキビに悩む患者さんにVTシカクリームを勧める前に、実はノンコメドジェニックテスト未実施のまま処方すると約30%の脂性肌ユーザーでニキビが悪化するリスクがあります。
VT CICAクリームに含まれるCICA成分(センテラ4Xコンプレックス)は、アシアチコシド・アシアチン酸・マデカッソシド・マデカシン酸の4種類の整肌成分で構成されています 。これらはツボクサ(学名:Centella asiatica)から抽出されたもので、肌の炎症を抑える抗炎症作用や肌の赤みを鎮静する働きがあるとされています 。tsurezurebiyou.hatenablog+1
ニキビができているときの赤み・腫れ感の軽減に期待できるのが、このシカ成分の最大の特徴です。
さらにVT CICAクリームには、セラミドNP・β-グルカン・パンテノール・プロポリスエキス・ヨモギ葉エキスなど、肌バリア機能をサポートする複合成分が配合されています 。肌の基礎体力を上げながらニキビの炎症を抑えるという二重のアプローチが、多くのユーザーに支持されている理由と言えるでしょう。
参考)https://item.rakuten.co.jp/vtcosmetic-official/p000000v/
鎮静しながら保湿もできる、これがVTシカクリームの強みです。
ニキビ跡の赤みに悩む方を対象にした実際の使用レポートでは、2週間の朝晩使用でニキビ跡の色ムラが目立たなくなったという報告もあります 。特に炎症後色素沈着(PIH)に対して、継続使用による改善が期待できます。
参考)ニキビに効果は?敏感肌がVTのCICA(シカ)シリーズを使っ…
| 成分名 | 期待される主な働き |
|---|---|
| アシアチコシド | 炎症を抑制・肌再生サポート |
| マデカシン酸 | 肌のキメを整える・肌荒れ予防 |
| マデカッソシド | 抗酸化・創傷治癒サポート |
| アシアチン酸 | 肌のハリ・潤いを高める |
| セラミドNP | バリア機能強化・水分保持 |
| β-グルカン | 免疫活性・保湿 |
VTシカクリームはノンコメドジェニックテスト(コメド=ニキビのもとができにくいかどうかの検査)を実施していない製品です 。これは医療従事者として患者さんに薦める際に必ず確認すべき重要な点です。
参考)シカクリームでニキビが悪化する?私が悪化した体験談から原因と…
意外ですね。
ニキビができにくい肌質の人には問題なく使える場合がほとんどです。しかし皮脂分泌が多い脂性肌の方は、クリームに含まれる油分成分(ジメチコン、PEG-8など)が過剰な油分環境を作り出し、アクネ菌の繁殖を促進してしまうリスクがあります 。
参考)シカクリームでニキビが悪化?!2つの理由と選び方のポイントを…
油分が多めなクリームである点が、実は落とし穴です。
さらに要注意なのが「化粧水のつけすぎ」との組み合わせです。VTシカクリームは水分量が多く、水分補給が過剰になると毛穴が詰まりやすい環境が生まれ、ニキビが悪化するケースがあります 。スキンケア全体のバランスを見直すことが先決です。
ニキビができたとき。
また、VTシカクリームに配合されているヨモギ葉エキスやクスノキ葉エキス、カカオエキスなど複数の天然成分がアレルギーの引き金になる場合があります 。これらの成分に過敏な患者さんへの使用推奨は慎重に行う必要があります。
シカクリームでニキビが悪化する2つの原因と選び方の解説(コスメシューティカル情報サイト)
基本の使い方は「洗顔 → 化粧水 → VTシカクリーム」の3ステップです。クリームの使う量は500円玉大を目安に顔全体に薄く広げるのが原則です。
使う量は薄く・均一にが基本です。
ニキビが出ている部位に対しては、クリームを直接塗り込むのではなく、指の腹を使って優しくプレスするように密着させるのが効果的です。こすることで炎症が悪化するリスクを避けられます。
朝晩どちらに使うかで用途が変わります。
ニキビが活発な炎症期(赤く腫れている状態)には、保湿より先に鎮静を優先させることが重要です。その場合はVTのCICAスポットパッチ(プロCICAクリアスポットパッチ)をピンポイントで使用してから、その上にクリームを薄くのせる方法が、炎症の局所集中ケアとして効果的です 。
参考)プロCICA クリアスポットパッチの口コミは良いの?気になる…
美容外科医によるシカクリームの成分・効果・使い方解説(共立美容外科)
肌質によって同じVTシカクリームでも反応が大きく異なります。医療従事者として患者さんの肌質を正しく見極めることが、勧める際の最大のポイントです。
肌質の見極めが条件です。
以下に、肌質別の活用方針をまとめます。
特に見落とされがちなのが「インナードライ(乾燥性脂性肌)」の患者さんです。表面は脂っぽく見えても内側は水分不足という状態で、乾燥を補おうとして皮脂が過剰分泌されてニキビが悪化しやすい。VTシカクリームの保湿力はこのタイプに効果的に作用するケースがあります。
ただし開始初期はパッチテスト(腕の内側に少量を24時間)が必須です。
ニキビが治った後に残る「ニキビ跡」へのアプローチは、多くのスキンケア記事では軽視されがちな部分です。医療現場でもニキビそのものへのケアに集中するあまり、炎症後色素沈着(PIH)や萎縮性瘢痕(凹みあと)への継続ケアが抜け落ちることがあります。
見落としやすいポイントです。
VTシカクリームに含まれるアシアチン酸とマデカッソシドには、コラーゲン生成サポートと皮膚の再構築を促進する働きがあるとされています 。これはニキビ跡の凹みや変色への中長期的なアプローチとして、皮膚科学的な観点からも注目されている作用です。
参考)CICA クリーム|VTの辛口レビュー - ニキビ跡や赤みが…
ニキビ跡ケアとして実践するなら、以下の流れが効果的です。
4番目のUVケアとの組み合わせは特に重要です。紫外線を浴びるとメラニン生成が促進され、ニキビ跡の色素沈着が深くなります。VTシカクリームがどれだけ効果を発揮しても、UVカットを怠るとケアの効果が半減するため、この2つはセットで活用する必要があります。
ニキビ跡は「UVケアとの組み合わせ」が原則です。
なお、重篤なニキビ(嚢胞性ざ瘡・集簇性ざ瘡)や複数の深いニキビ跡には、シカクリームだけでは対処が難しく、ピーリング(AHA/BHA)やトレチノイン、ナイアシンアミド配合製品との併用、あるいは医療機関でのケミカルピーリングやレーザー治療を検討することを推奨します。VTシカクリームはあくまで「炎症鎮静・バリア補強・軽度の跡改善」のポジションで活用するのが最も合理的です。