あなたの外用だけ治療、3割が再発増悪です
しもやけは軽症と考えられがちですが、臨床では評価が重要です。紅斑のみの軽症から、紫斑・潰瘍形成まで幅があります。重症例では疼痛により歩行障害が出ることもあります。つまり重症度分類が必要です。
評価のポイントは以下です。
・色調(紅色〜暗紫色)
・腫脹の程度
・びらん・潰瘍の有無
・疼痛スコア(VASなど)
特に潰瘍化した場合、感染リスクが上昇します。ここは重要です。細菌感染を伴うと治癒が数週間遅れるケースもあります。結論は早期評価です。
膠原病の初発症状として凍瘡様皮疹が出る例も報告されています。抗核抗体検査を検討する場面です。見逃しはリスクです。
原因の本質は「血流障害」です。寒冷刺激により血管収縮が起こり、その後の再灌流で炎症が生じます。これが基本です。
特に気温5℃前後、日内温度差10℃以上の環境で発症率が上がります。これは疫学的にも一致しています。つまり温度差が鍵です。
さらに湿潤環境も悪化要因です。濡れた靴下や汗が冷えることで血流障害が増幅されます。意外ですね。
医療現場では「冷え」だけに注目しがちですが、急激な加温も問題です。急にストーブで温めると、逆に炎症が悪化するケースがあります。これは注意点です。
治療の中心は血流改善です。代表的なのは以下です。
・ビタミンE製剤(トコフェロール)
・ヘパリン類似物質外用
・プロスタグランジン製剤(重症例)
軽症なら外用中心で問題ありません。ただし再発例では内服併用が推奨されます。ここが分かれ目です。
外用単独では再発率が約30%とされる報告もあります。つまり併用が重要です。
痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬を追加します。疼痛が主体ならNSAIDsを考慮します。症状別対応が基本です。
潰瘍例では抗菌薬外用も検討します。感染合併は治療遅延の原因です。これは避けたいですね。
予防は治療と同じくらい重要です。再発率は高く、冬季ごとに繰り返す患者も多いです。ここがポイントです。
有効な対策は以下です。
・保温(手袋・厚手靴下)
・湿気管理(吸湿速乾素材)
・急激な温度変化を避ける
特に「濡れ→冷え」の回避が重要です。つまり環境管理です。
再発リスクが高い患者には、冬前からビタミンE内服を開始する戦略もあります。予防投与です。これは実臨床で使えます。
(再発リスク)→(血流維持)→(ビタミンE内服開始を検討する)という流れです。1行動で済みます。
鑑別は非常に重要です。しもやけと似た疾患は複数存在します。ここは落とし穴です。
代表例は以下です。
・SLEに伴う凍瘡様皮疹
・COVID関連皮疹(いわゆるCOVID toes)
・血管炎
特に若年女性で反復する場合、膠原病を疑うべきです。抗核抗体陽性率は一定数あります。つまり見逃し厳禁です。
COVID関連では、PCR陰性でも皮疹のみ出現するケースが報告されています。意外ですね。
参考:凍瘡様皮疹とCOVID関連皮膚症状の解説
日本皮膚科学会:皮膚症状情報
鑑別を誤ると、単なる外用で経過観察となり、基礎疾患の診断が遅れます。これは大きなデメリットです。結論は鑑別重視です。