市販の化粧水は開封後1年以上使えるのに、手作りコスメは2週間以内に使い切らないと肌トラブルの原因になります。
手作りコスメの材料を実店舗で購入する最大のメリットは、「実際に触れて、香りを確かめてから選べる」という点です。特に精油(エッセンシャルオイル)は、香りの好みや強さが人によって大きく異なります。画面越しでは判断できない質感を、店舗では直接確認できます。
実店舗として最も広く知られているのが「生活の木」です。全国主要都市に複数の店舗を持ち、精油・植物オイル・ハーブなどを少量から購入できます。3mlの小瓶から精油が買えるため、「使い切れるか不安」という初心者にも安心です。アルコールや乳化ワックスなど手作りコスメの基本材料も充実しており、初めて材料を揃える際の入口として使いやすい店舗といえます。
また、「ORGANIC MOTHER LIFE」は明治神宮前などに実店舗を構え、化粧品製造工場を併設したエステサロン兼ショップという独自のスタイルで運営されています。300種類を超えるオーガニック化粧品や原料を取り扱っており、成分の知識を深めながら材料を選びたい方に向いています。
これが基本です。「見て・嗅いで・確かめてから買う」ことが実店舗の本質的な強みです。
なお、実店舗では取り扱い種類数が限られる場合もあります。肌にのせる素材だからこそ、品質の判断に迷ったときは店員への相談も積極的に活用しましょう。
| 店舗名 | 主な取扱い | 特徴 |
|---|---|---|
| 生活の木 | 精油・植物オイル・ハーブ | 全国展開・少量購入可 |
| ORGANIC MOTHER LIFE | オーガニック原料・完成品コスメ | 製造工場併設・300種類以上 |
| カフェ・ド・サボン | 石けん材料・ハーブ・モールド | 山梨県甲府市に実店舗あり |
参考:実店舗での購入から始めるアロマ・手作りコスメ材料の選び方について
手作りコスメ&アロマクラフトの材料が買えるおすすめショップ5選(AROMA LIFESTYLE)
通販でコスメ材料を購入する利点は、品揃えの豊富さと価格の比較しやすさにあります。実店舗では入手困難な高機能原料も、専門通販なら手に入ることが多いです。
国内で特に評価が高いのが「マンデイムーン(monday moon)」です。ビタミンC誘導体・フラーレン・セラミドといった、医薬部外品コスメにも使われる高機能原料を含む「プレミアム・シリーズ」が充実しています。少量サイズや初心者向けのキットも揃っているため、「まず試してみたい」というニーズにも応えられます。オーガニック植物油から乳化剤まで幅広いラインナップがある点も強みです。
「自然化粧品研究所」はホホバオイルやビタミンC誘導体、レチノールなどのエイジングケア素材に強みを持つ通販店です。「ピーチピッグ」は手作り化粧水や石鹸の材料を1,000点以上ラインナップしており、高濃度のセラミドやプラセンタエキスなど希少な原料も扱っています。
これは使えそうです。
また、海外通販の「iHerb(アイハーブ)」も注目です。オーガニックのホホバオイルやシアバターなどを、国内専門店より安価に購入できます。日本語表示で買い物でき、一定額以上で送料無料になるため、植物オイルをまとめ買いする場合にコスパが優れています。注文から届くまでの期間は1週間前後が目安です。
参考:各通販サイトで扱う原料の種類や品質表示について詳しい情報が確認できます
医療従事者は、一般の人と比べて手荒れのリスクが格段に高い職種です。複数の研究で、医療従事者の手荒れ有病率は80%前後と報告されています。これはおよそ10人に8人が手荒れを経験するという計算になります。手洗い・アルコール消毒を1日に何十回も繰り返すことで、肌の表面を守る「バリア機能」が慢性的に壊れやすい状態に置かれているからです。
つまり、市販の一般的なコスメよりも刺激の少ない素材を意識して選ぶことが原則です。
肌バリアが弱まった状態では、香料・アルコール・合成界面活性剤といった成分がさらなる刺激になりやすいです。手作りコスメの利点はこれらを自分で除外できる点にあります。医療従事者に特に向く素材としては、以下が挙げられます。
ただし、精油(エッセンシャルオイル)は「天然だから安全」とは限りません。ラベンダーやベルガモットなど一部の精油には光毒性があり、日光に当たると炎症を引き起こすリスクがあります。さらに、精油をスキンケアに使う場合は原液をそのまま塗布してはいけません。植物オイルで1〜2%以下に希釈するのが基本です。医療の知識がある方ほど「自分は大丈夫」と過信しやすい点に注意が必要です。
精油の安全な使い方については、日本アロマ環境協会(AEAJ)が信頼性の高い情報を公開しています。
アロマテラピーの安全な楽しみ方|日本アロマ環境協会(AEAJ)公式
手作りコスメの落とし穴のひとつが、保存に関する誤解です。「天然素材だから安全」という思い込みがあると、保存管理を甘く見てしまいがちです。
防腐剤を使わない手作り化粧水は、冷蔵保存で約2週間以内が使用の目安です。市販の化粧水が常温で1〜2年使えるのは、適切な防腐成分が配合されているからです。手作りコスメはその仕組みがないため、雑菌の繁殖リスクが高くなります。
厳しいところですね。
特に水(精製水)を含む化粧水・乳液・ジェルは、油性のバームやクリームに比べて腐敗しやすいです。手作りコスメを安全に使うための基本ルールは以下の通りです。
医療従事者であれば、感染管理の知識から「衛生管理の重要性」は身に染みているはずです。その感覚をコスメ作りにも応用すると、安全な手作りコスメが実現します。
精製水の購入については、ドラッグストアで販売されている「精製水(精製蒸留水)」が手作りコスメに最も適しています。水道水は塩素や微生物が含まれるため使用しないのが基本です。精製水は大容量500ml〜が数百円台で入手でき、コストの心配はほぼありません。
医療従事者が手作りコスメに取り組む際には、一般の愛好家にはない「成分を科学的に読む力」という強みがあります。この視点を活かすと、材料選びの精度が大きく変わります。
たとえば、市販のコスメには「グリセリン」「BG(ブチレングリコール)」「フェノキシエタノール」などの成分が記載されています。これらの役割と濃度の目安を把握した上で材料を選ぶと、自分の肌状態に合った処方を組み立てやすくなります。
グリセリンとBGの違いが条件です。グリセリンは保湿力が高い一方でべたつきが出やすく、BGはさっぱり感があり防腐補助の役割も果たします。どちらをどの割合で使うかを調整できるのが手作りの醍醐味です。
また、セラミドには「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3」など複数の型があります。それぞれの型が肌バリアの異なる層に作用するため、医療的な知識を持つ方ほど「なぜその成分を選ぶのか」を根拠を持って判断できます。マンデイムーンでは複数型のセラミドを取り扱っており、自分で配合を試せます。
さらに、「アラントイン」という成分も注目に値します。皮膚科でも処方されるヒールクリームの有効成分として使われているほど、創傷治癒・抗炎症作用の研究が多い成分です。手作りコスメの材料として通販で入手でき、敏感な肌状態を落ち着かせる化粧水に配合することができます。
意外ですね。薬に使われる成分が手作りコスメの材料として入手可能なのです。
医療従事者という立場だからこそ、単に「いい材料を選ぶ」にとどまらず、「この成分が肌にどう作用するか」を理解した上でコスメを作れます。これは市販品を選ぶだけでは得られない、手作りならではの大きな価値です。忙しい勤務の合間にこそ、科学的な視点で自分の肌を守る一歩を踏み出してみてください。
職業性手荒れに関する詳しい医学的知見については、以下のサイトが参考になります。
職業別・手荒れ対策|看護師・美容師が今すぐできる予防と治療法(アルバアレルギークリニック)
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