貼り方を誤ると正常皮膚に色素脱失が起こります。
エクラープラスターは、デプロドンプロピオン酸エステル20μg/cm²を含有するステロイド貼付剤です。ストロングクラスに分類され、密閉療法(ODT)に近い効果が得られます。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
基本的な貼付手順は以下の通りです。 hokuto(https://hokuto.app/medicine/dwDVEbh4iI7GkQm5fH77)
1. 患部を石鹸で軽く洗浄し清潔にする
2. タオルで水分を完全に拭き取り乾燥させる
3. 膏体面被覆ライナー(またはポリエステルフィルム)を付けたまま適当な大きさに切り取る
4. ライナーを取り除き、患部に膏体面を当てて貼付する
5. 12時間または24時間ごとに貼り替える
患部サイズに合わせた「ジャストサイズカット」が治療のコツです。赤く盛り上がっている硬い傷跡と同じ大きさにテープを切ります。患部より少し大きめにカットすると全体をしっかり覆えます。 hk-hifu(https://hk-hifu.com/steroid_eclar_plasters_deprodone_propionate/)
最初は昼間もしくは夜間のみの半日程度貼ることを1週間継続してください。大きな異常がなければ24時間貼付に移行します。夜間のみの使用でも十分効果があります。 kizu-clinic(https://kizu-clinic.com/services/kizuato/eclarplasters)
エクラープラスターは以下の皮膚疾患に適応があります。 e-pharma(https://www.e-pharma.jp/druginfo/info/2646729S2035)
瘢痕性疾患
- ケロイド
- 肥厚性瘢痕
- 進行性指掌角皮症
- ビダール苔癬
炎症性皮膚疾患
- 湿疹・皮膚炎群
- 虫さされ
- 結節性痒疹、ストロフルス、じん麻疹様苔癬、固定じん麻疹
- 痒疹群
その他の疾患
- 乾癬
- 掌蹠膿疱症
- 扁平紅色苔癬
- 慢性円板状エリテマトーデス
- 環状肉芽腫
特にケロイドや肥厚性瘢痕の治療で中心的な役割を果たしています。日本では傷跡治療の第一選択薬の一つとして確立されていますが、海外ではまだ普及していない最先端の治療法です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
患者満足度調査では163名のうち95.7%が改善を実感したという報告があります。40年間進行した重症胸壁ケロイドが手術や放射線治療なしでエクラープラスター単独治療で改善した症例も報告されています。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
つまり高い治療効果が期待できます。
効果発現は2段階で現れます。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
- ステップ1: かゆみ・痛みの緩和(数週間〜数ヶ月)
- ステップ2: 見た目の改善(数ヶ月〜1年以上)
エクラープラスターがテープ状である医学的根拠は2つあります。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
密閉効果(ODT)による薬剤浸透促進
テープで患部を覆うことで密閉効果が生まれます。水分の蒸発が妨げられ、角質層が潤って柔らかくなります。バリア機能が一時的にゆるみ、有効成分が奥深くまで浸透しやすくなるのです。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
このODT(Occlusive Dressing Technique)療法により、薬効が格段に高まります。注射のような痛みを伴わずに治療できる患者負担の少ない選択肢です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
炎症とコラーゲン過剰増殖のダブル抑制
ステロイド成分は2つの原因に同時にアプローチします。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
1. 炎症抑制作用: かゆみや赤みといった症状の原因である炎症を強力に抑え込みます
2. コラーゲン過剰増殖抑制作用: 傷跡が硬くなる原因となるコラーゲン線維の過剰な生産に直接働きかけます
傷跡が目立つ根本原因にダブルでアプローチすることで優れた治療効果を発揮します。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
これが基本原則です。
医療従事者が患者指導で伝えるべき貼付技術のポイントを紹介します。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
剥がれにくくする工夫
関節部位や汗をかきやすい場所では以下の工夫が有効です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
- 貼る前に患部を完全に乾燥させる(汗・皮脂は粘着力の大敵)
- 貼付後に手のひら全体で5秒ほど押さえる(体温で密着性向上)
- 関節は少し曲げた状態で貼る(動かしたときの突っ張り軽減)
- 四隅を丸く切り落とす(衣服への引っかかり防止)
治療効果を最大化する貼り方
有効成分が皮膚の奥深くまで浸透するには最低12時間以上の連続貼付が望ましいとされています。入浴後のタイミングが最適です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
傷跡の「芯」だけでなく「周り」まで覆うことが重要です。目に見える傷跡ピッタリではなく、周囲の赤みや硬さがある部分まで含めて少し大きめに貼ります。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
治りにくいケロイドへの応用
症状が強いケロイドの場合、引っ張られる方向に5〜10mm以内ではみ出して大きく貼り、張力を軽減させる方法があります。ただし注射併用時は陥凹に注意が必要です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
毎日同じ時間帯に貼り替える習慣化が継続率を高めます。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
ステロイド貼付剤特有の副作用を理解し、患者に適切に説明する必要があります。 rebirth-clinic(https://rebirth-clinic.jp/blog/7566/)
よくある副作用
- 接触皮膚炎(かぶれ): テープを貼った形に沿って赤み・かゆみ・発疹が出現
- ステロイドざ瘡: ニキビのような発疹
- 皮膚刺激感: ヒリヒリとした感覚
- 皮膚感染症: まれに細菌やカビが増殖しやすくなる
長期使用で起こりうる副作用
医師の指示を超えて長期間使用すると以下のリスクが高まります。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
- 皮膚萎縮: 皮膚が薄くテカテカし、シワが寄りやすくなる
- 毛細血管拡張: 細い血管が拡張し赤く透けて見える
- 多毛: 貼付部位の毛が濃くなる
- 色素脱失・色素沈着: 皮膚の色が白く抜けたり黒ずんだりする
正常皮膚に長期間貼ると色素脱失を起こすことがあります。これを避けることが極めて重要です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
どのくらいの量をどのくらいの期間まで安全に使えるかという明確な基準は世界的にまだ十分なデータが揃っていません。治療経験豊富な専門医による慎重な経過観察が不可欠です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
副作用リスク管理は必須です。
使用してはいけない部位と患者を明確に把握しておく必要があります。 e-pharma(https://www.e-pharma.jp/druginfo/info/2646729S2035)
使用禁忌部位
以下の部位・状態では使用できません。 hk-hifu(https://hk-hifu.com/steroid_eclar_plasters_deprodone_propionate/)
❌ ウイルス皮膚感染症
❌ 疥癬、けじらみ、動物性皮膚疾患
❌ スピロヘータ皮膚感染症
❌ 細菌皮膚感染症、真菌皮膚感染症
❌ 本剤成分で過敏症の既往歴
❌ 鼓膜穿孔のある湿疹性外耳道炎
❌ 第2度深在性以上の熱傷・凍傷
❌ 潰瘍(ベーチェット病を除く)
顔面・まぶた・陰部・粘膜
顔面の皮膚は薄いため吸収率が高くなりすぎます。原則として顔への使用は慎重に行うか短期間にとどめます。 hk-hifu(https://hk-hifu.com/steroid_eclar_plasters_deprodone_propionate/)
まぶたへの使用は特に危険です。薬の成分が目に影響し、眼圧上昇や緑内障といった重大な目の病気を引き起こす可能性があります。口の中や鼻の穴などの粘膜にも使用できません。 rebirth-clinic(https://rebirth-clinic.jp/blog/7566/)
注意が必要な患者
以下の患者には特別な注意が必要です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
🔸 小児: 皮膚が薄く薬剤吸収が良いため高い効果が期待できる反面、副作用リスクも高まる。小児患者における明確なデータは世界的にまだ不十分 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
🔸 高齢者: 皮膚が薄くなっているため副作用が出やすく回復に時間がかかる
🔸 妊婦・授乳婦: 安全性は確立されていない。治療のメリットがリスクを上回ると判断した場合のみ必要最小限で使用
自己判断での使用は絶対に避けてください。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
患者のアドヒアランス向上と安全な治療継続のために以下を指導します。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
入浴時の取り扱い
入浴・シャワー前にはテープを剥がしてください。貼ったままだと粘着力が弱まり剥がれやすくなるだけでなく、皮膚とテープの間に水分が残り蒸れてかぶれの原因になります。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
📝 入浴時の3ステップ
1. 【剥がす】入浴前にテープを優しく剥がす
2. 【洗う】患部を石鹸で清潔にし汗や汚れを洗い流す
3. 【貼り直す】入浴後、完全に乾かしてから新しいテープを貼る
毎日貼り替えて患部を清潔に保つことが効果を高め副作用を防ぐ大切な習慣です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
貼り忘れ時の対処
気づいた時点ですぐに1回分を貼るのが原則です。ただし次の貼り替え時間までの間隔が半分以下の場合は1回飛ばします。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
⚠️ 絶対に2回分(2枚)を一度に貼らないでください。薬の量が過剰になり副作用リスクが高まる可能性があります。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
皮膚状態の毎日チェック
テープを貼り替える際は必ず貼っていた場所やその周りの皮膚を観察する習慣をつけてください。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
- かぶれ、赤み、かゆみ
- ニキビのようなブツブツ
- 皮膚がテカテカして薄くなる
こうした変化は治療方針を見直す重要なサインです。強いかゆみや痛みなど「いつもと違う」と感じる症状が出た場合は使用を一旦中止し、すぐに医師や薬剤師に相談するよう伝えます。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
これは使えそうです。
保管方法と使用期限
直射日光・高温・湿気を避け、室温で保管してください。冷蔵庫での保管は品質が変わる可能性があるため避けます。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
使用期限は薬が入っているアルミの袋に記載されています。期限が過ぎた薬は絶対に使用しないよう指導します。開封後は毎回袋のチャックをしっかり閉めて保管することが大切です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
処方時に知っておくべき実務的な情報を整理します。
薬価と患者負担
エクラープラスター20μg/cm²の薬価は1cm²あたり33.8円です(2024年4月時点)。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
7.5cm×10cmのシート1枚の場合の患者自己負担額の目安は以下の通りです。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
| 負担割合 | 自己負担額(薬剤費のみ) |
|---------|-------------------|
| 3割負担 | 約761円 |
| 1割負担 | 約254円 |
※この他に診察料などがかかります。
現在ジェネリック医薬品(後発医薬品)は販売されていません。治療には先発医薬品であるエクラープラスターが用いられます。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
市販薬との違い
市販のステロイドテープとの最大の違いは「効果の強さ」と「専門家による管理の必要性」です。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
💊 エクラープラスターには市販薬より作用が強い医療用ステロイド成分(ストロングクラス)が含まれています。市販薬では対応が難しいケロイドや長引く皮膚炎などに治療効果が期待できます。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
⚕️ 高い効果が期待できる反面、その力を最大限に引き出し副作用リスクを管理するには専門的な知識が不可欠です。医師が症状を正確に見極め、治療が必要だと判断した場合にのみ処方されます。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
患者が市販薬を自己判断で使い続けると症状を悪化させたり適切な治療のタイミングを逃したりする可能性があります。専門医への受診を勧めてください。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
受診すべき診療科
エクラープラスターは主に「皮膚科」と「形成外科」で処方されます。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
🏥 皮膚科が適しているケース: 湿疹・皮膚炎、虫刺されなど、かゆみや赤みといった皮膚の炎症そのものが主な悩み
🏥 形成外科が適しているケース: 手術後の傷跡、ケロイド、肥厚性瘢痕など、傷跡の見た目をきれいにしたい・予防したい
どちらの科でも対応可能な症状は多いですが、患者の最も解決したい悩みを専門とする科を受診することで的確な治療につながりやすくなります。 sugamo-sengoku-hifu(https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/eclar.html)
参考情報として以下のサイトがエクラープラスターの詳細な使い方と副作用対策について解説しています。
【形成外科専門医監修】エクラープラスターの効果と副作用、使い方・貼り方完全ガイド - Re:Birth Clinic
エクラープラスター(デプロドンプロピオン酸エステル)【ステロイドの貼付剤】 - はたけやま皮ふ科クリニック