コンシーラーを塗るなら、ファンデーションより"後"が正解です。
目の下にできるクマには、大きく分けて「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」「赤クマ」の4種類があります。それぞれ原因がまったく異なるため、コンシーラーの色選びも自然と変わってきます。種類を間違えると、カバーどころか悪目立ちしてしまうこともあります。
青クマは血行不良によって皮膚の下の毛細血管が透けて見える状態で、医療従事者のように夜勤や長時間立ち仕事が多い職種に非常に多いタイプです。指で皮膚を横に引っ張ったとき、青みが薄くなれば青クマと判断できます。睡眠不足が続くと悪化しやすいのが特徴です。
茶クマは摩擦や紫外線による色素沈着が原因で、皮膚自体が茶色く変色したものです。目元をよく触る・こする習慣がある方に多く見られます。引っ張っても色が変わらない点が、青クマとの見分け方になります。
黒クマは加齢による脂肪突出や皮膚のたるみが影に見えるタイプで、コンシーラーだけでは完全カバーが難しいケースもあります。上を向いたときに目立ちにくくなれば黒クマのサインです。
赤クマは皮膚の薄い部分に眼輪筋の赤みが透けるもので、特に20〜30代の細面の方に多いとされています。これは4種類の中でも見落とされがちな分類ですね。
クマの種類を正確に把握することが、コンシーラー選びの第一歩です。
コンシーラーの色選びは「色の補色関係」を理解すると迷いがなくなります。補色とは、色相環で正反対に位置する色のことで、互いの色を打ち消し合う働きがあります。つまりカバーしたいクマの色の補色を選べばよいということです。
青クマには「オレンジ系・サーモン系」のコンシーラーが最も効果的です。青の補色はオレンジであるため、青みをしっかり打ち消してくれます。日本人の肌色であればサーモンピンクやコーラル系が自然に仕上がりやすく、浮きにくい傾向があります。
茶クマには「ピンク系・イエロー系」が向いています。茶色みを薄めて肌なじみをよくするには、明るいピンクベージュが使いやすいです。ただし色素沈着が深い場合は、一度に厚く塗るよりも薄く重ねる方が自然に仕上がります。
黒クマには「明るいベージュ・ハイライト系」が活躍します。影をコンシーラーで"明るく飛ばす"イメージです。ただしやりすぎると浮いて逆効果になるため、2〜3mm内側から細く入れる使い方が基本です。
赤クマにはグリーン系コンシーラーをわずかに混ぜる方法も有効ですが、初心者には扱いが難しいです。まずはイエローベースの薄いコンシーラーで赤みを柔らかく抑えるところから試してみましょう。
色選びさえ合えば、半分以上の仕事は終わったといえます。
コンシーラーは「少量ずつ、重ねる」が鉄則です。一度に厚く塗ろうとすると、よれやすくなり時間が経つほど崩れる原因になります。特に目元は皮膚が薄く、表情で動く部位のため、ムラが出やすい難しいゾーンです。
まず、ベースとなるファンデーションやBBクリームを顔全体に薄く伸ばし、しっかり肌になじませてから始めます。ここが重要なポイントで、コンシーラーをファンデーションより「後」に使うことで、余計な量を使わずに済み、崩れにくくなります。ファンデーション先塗りが正しい順序です。
次にコンシーラーを少量取り、目の下のクマが最も濃い部分(涙袋の真下あたり)にちょんちょんと3〜4点置きます。指のお腹か、スポンジでやさしくたたき込むように伸ばします。こすると色が動いてしまうため、「たたく・押さえる」動作を意識してください。
仕上げに薄いフェイスパウダーまたはルースパウダーを乗せて固定します。目元専用のフィックスパウダーを使うと、小じわへの入り込みを防ぎながら持ちを高められます。スポンジで軽く押さえる程度で十分です。
たたき込む→パウダーで固定、この2ステップが崩れ防止の核心です。
| 手順 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| ① | ファンデを先に薄く塗る | コンシーラーは必ず後乗せ |
| ② | コンシーラーを点置き | 涙袋の真下に3〜4点 |
| ③ | 指またはスポンジでたたく | こすらない・押さえる |
| ④ | パウダーで固定 | スポンジで軽く押さえる |
コンシーラーにはリキッド・スティック・クリーム・コンシーラーパレットなど複数のテクスチャーがあり、それぞれに得意なシーンが異なります。テクスチャー選びを誤ると、同じ塗り方をしても仕上がりが大きく変わります。
リキッドタイプはカバー力と伸びやすさのバランスがよく、初心者にも扱いやすいのが特徴です。目元の薄い皮膚にも密着しやすく、乾燥しにくい処方のものが多いです。デパコス・プチプラ問わず種類が豊富なので選択肢が広いです。これが最も汎用性の高い選択です。
スティックタイプはカバー力が高く、厚めにのせたいときや点カバーに向いています。ただし目元に使う際は、乾燥や小じわへの食い込みに注意が必要です。下地やアイクリームで保湿してから使うと馴染みやすくなります。
クリームタイプはパレット状になっているものが多く、複数の色を混ぜてオーダーメイドカラーを作れるのが利点です。プロのメイクアーティストが使うタイプですが、慣れるとクマの色に合わせた微調整が自在にできます。
医療従事者のように長時間勤務が続く場合は、密着力の高いリキッドタイプにウォータープルーフ処方を組み合わせるのが現実的です。汗・皮脂に強い処方かどうかをパッケージで確認してから購入するのがおすすめです。
テクスチャーと処方の確認、この2点が選択の条件です。
夜勤明けや12時間超の勤務では、目元のメイク崩れが特に顕著になります。皮脂・汗・マスク着用による蒸れが重なる環境は、コンシーラーにとって非常に過酷です。ここでは、そうした条件下でも持ちをよくするための具体的な工夫を紹介します。
まずアイクリームの使いすぎには注意が必要です。保湿は大切ですが、油分が多すぎるとコンシーラーが滑って密着しにくくなります。夜の保湿をしっかり行い、朝のアイクリームは薄く伸ばす程度に抑えると下地の密着感が上がります。
次に、コンシーラー前のプライマー(下地)使用が大きな差を生みます。目元専用の化粧下地を薄く塗っておくだけで、持続時間が体感で2〜3時間は変わるという声が多くあります。ABCマートなどの化粧品売り場でもプチプラで手に入るものが増えています。
勤務中の直し方もポイントです。崩れてしまったとき、ティッシュでこすると色ムラが広がります。正しくは「余分な皮脂をティッシュオフ→パウダーをたたき直す」手順で整えます。コンパクトに入ったパウダーをポケットに忍ばせておけば、休憩時間に素早くリセットできます。
こまめなたたき直し、これだけで印象が大きく変わります。
マスク着用が必須の現場では、目元の印象がより重要になります。それだけにクマのカバーにかける価値は高く、正しいコンシーラーの使い方をマスターしておくことは、医療従事者としての清潔感・信頼感の維持にも直結します。
参考情報:クマの種類と原因に関する皮膚科学的な解説については、日本皮膚科学会の関連情報が参考になります。
日本皮膚科学会 公式サイト(皮膚に関する基礎知識・専門情報)
目元の皮膚構造や色素沈着のメカニズムを正確に理解したい場合の参考リンクです。
花王スキンケアナビ|目の下のクマの種類と原因(青クマ・茶クマ・黒クマの見分け方)