グリーンのコントロールカラーを顔全体に塗ると、肌が逆にくすんで見えます。
コントロールカラーとは、肌の色ムラ・赤み・くすみ・クマなどをカバーするために使う、色付きの下地アイテムのことです。通常のファンデーションが「肌色に近い色で均一に整える」ものであるのに対し、コントロールカラーは「補色(反対色)の力で悩みを中和する」という考え方に基づいています。
色の補色とは、色相環で正反対に位置する色のことを指します。たとえば赤の補色はグリーン、黄みの補色はパープル(ラベンダー)です。この原理を肌に応用したのがコントロールカラーの本質です。
つまり補色で悩みを消す、というのが基本原理です。
使うタイミングは、スキンケアの後・ファンデーションの前が一般的です。部分的に重ねることもあれば、顔全体に薄くのばすこともあります。ただし、部位や量を間違えると逆効果になるため、使い方の基本を押さえておくことが重要になってきます。
コントロールカラーは「化粧下地」と混同されがちですが、厳密には別物です。化粧下地は毛穴カバーやファンデーションの密着度アップが主目的であるのに対し、コントロールカラーは肌の「色」の悩みに特化しています。ただし最近は両方の機能を兼ね備えた製品も増えており、「コントロールカラー下地」として販売されているものも多く存在します。
使い分けが条件です。
コスメブランドによっては「カラーコントロール」「カラープライマー」と呼ぶ場合もありますが、機能は同じです。医療の現場でもベースメイクの用語として知っておくと、患者さんへの外見的なアドバイスや、自身のメイクケアに役立てることができます。
コントロールカラーは主に5〜6色展開が一般的で、それぞれカバーできる悩みが異なります。色を間違えると目的の効果が出ないばかりか、かえって肌が不自然に見えることもあります。色の特性を正確に理解することが大切です。
まずグリーン(緑)です。赤みを抑えるのに最も適した色で、ニキビ跡の赤み・毛細血管が透けて見える頬・酒さ(ロザセア)による慢性的な赤みに有効です。ただし、後述しますが塗り方には注意が必要です。
次にパープル(ラベンダー)は、黄みやくすみを補正する色です。特に日本人の肌に多い「黄ぐすみ」に効果的で、全体的に透明感を出したいときに顔全体へ薄く使うと効果的です。医療従事者が蛍光灯の下で働き続けると肌が黄みを帯びて見えることがありますが、そうした場面でも役立ちます。
ピンクは血色感をプラスしたいときに使います。肌が青白く見える方や、貧血傾向で顔色が悪くなりがちな方に向いています。また、クマが青みを帯びているブルークマにも効果があります。これは使えそうです。
イエロー(オークル)は、青みや紫のクマを隠すのに有効です。目の下の「ブルークマ」「パープルクマ」に対して局所的に使うと、コンシーラーなしでも目立ちにくくすることが可能です。
ブルー(水色)は白浮きしやすい色なので、全体への使用には向きません。ただし肌が黄みがかってくすんで見えるときに、ごく少量をハイライト的にTゾーンへ使うと明るさを補正できます。
ホワイトはベースを明るく補正するために使いますが、単独では不自然になりやすく、別の色と混ぜてトーンを調整する使い方が現実的です。
| カラー | 主な悩み | 使う場所の目安 |
|---|---|---|
| グリーン | 赤み・ニキビ跡・毛細血管 | 赤みのある部位のみ |
| パープル | 黄ぐすみ・透明感不足 | 顔全体(薄く) |
| ピンク | 血色不足・青白さ | 頬・全体 |
| イエロー | ブルークマ・パープルクマ | 目の下 |
| ブルー | 黄ぐすみ(部分補正) | Tゾーンのみ少量 |
| ホワイト | 全体のトーンアップ | 混ぜて使うのが基本 |
色だけ覚えておけばOKです。
コントロールカラーは使う順番を間違えると、ファンデーションとの密着が悪くなったり、よれが生じたりする原因になります。正しいステップを覚えておきましょう。
基本的な手順は以下の通りです。
コントロールカラーをのばすときは「塗る」ではなく「おさえる」感覚が重要です。特にリキッドタイプは少量を指先に取り、点置きしてからスポンジで軽くたたき込むようにすると均一に仕上がります。スティックタイプは直接肌に塗ってから指でなじませるだけで使えるため、仕事前の短時間メイクにも向いています。
量が多すぎると逆効果です。
特に気をつけたいのが「量のコントロール」です。コントロールカラーは薄く使うことで効果を発揮します。米粒大の量でもあご・額・鼻まわりに塗ると十分な場合がほとんどで、たっぷり使うとファンデーションと混ざってくすみの原因になります。グリーンをたくさんのばすと緑色が表面に浮いて見え、さらに不自然な印象になるのはそのためです。
また、クリーム・リキッドタイプのコントロールカラーの上に、粉体のみのパウダーファンデーションを直接重ねると密着しにくい場合があります。この場合はリキッドまたはクッションファンデーションを中間にはさむか、フィニッシングパウダーを薄く押さえてから粉ファンデを使う方法が現実的です。
医療従事者は一般のオフィスワーカーと比べて、特殊な環境下で長時間働きます。そのため肌への負担や見た目の悩みが出やすい職種のひとつです。具体的には次のような悩みが挙げられます。
こうした悩みに対して、コントロールカラーは短時間で視覚的な印象を整える有効な手段です。たとえばマスク跡によるほほの赤みには、グリーンを米粒1〜2粒分ほど指先で薄くなじませるだけで、ファンデーション1枚の仕上がりが大きく変わります。夜勤明けの青白い顔にはピンクやパープルを組み合わせると、血色と透明感を同時に補完できます。
これは使えそうです。
また、医療現場では患者さんや同僚への「清潔感」「信頼感」の印象管理が、職業上重要なことは言うまでもありません。化粧崩れが少なく、薄付きなのに効果的なコントロールカラーは、崩れにくいベースメイクの構成要素としても理想的です。
さらに一点、注目したいのが「衛生面」です。コントロールカラーはスティックタイプが最も清潔に使いやすく、直接肌にのせて指でなじませるため手数が少なくて済みます。出勤前の短い時間でも使えるコンパクトさも、医療従事者のライフスタイルにマッチしています。
ドラッグストアでも入手できる手頃な価格帯の商品としては、資生堂「マキアージュ ドラマティックスキンセンサーベース EX」(1,500〜2,000円台)やカネボウ「KATE スキンカラーコントロールベース」などが知られています。いずれも薬局やコンビニ系のドラッグストアで購入でき、試しやすい価格帯です。仕事帰りにドラッグストアに立ち寄ったタイミングで確認してみてください。
コントロールカラーに関して多くのメイク記事では語られにくい視点として、「補色の過剰補正」という問題があります。補色で色を消そうとするあまり、塗布量が多くなり、かえって肌の自然な色味が失われるケースです。
実はプロのメイクアップアーティストの多くは、コントロールカラーを「完全に消す道具」としてではなく「60〜70%程度だけ中和する道具」として使っています。100%消そうとすると、その色が表面に浮いてしまうからです。たとえば赤みをグリーンで完全に消そうとすると、グリーンがかすかに浮いた不自然な肌色になってしまいます。これは意外ですね。
つまり「少し残す」が原則です。
また、医療従事者に特有の注意点として、手術室・ICUなどでの「清潔区域」に入る前にメイクを落とす場合があります。この場合、コントロールカラーをファンデーションと別レイヤーで薄く塗っておくと、ファンデのみを落とした後もある程度の肌補正効果が残り、肌が完全にすっぴん状態に見えにくくなるメリットもあります。ただしこれは職場ルールに従った上での活用法です。
もう一点、スキントーンの変化に応じてコントロールカラーの色を見直すことも重要です。夏場は日焼けでトーンが下がりパープルが合わなくなる、冬は血色が落ちてピンクが合う、といった季節の変化を意識するだけで仕上がりの質は変わります。
二重使いをするときは、それぞれの使用量をさらに少量に抑えることが前提です。総量が多くなるほどファンデーションとの相性が悪くなり、崩れやすさにつながります。量が少ないのが条件です。
最後に、コントロールカラーの効果を最大限に引き出すには、スキンケアでの保湿が下地になることを忘れないでください。乾燥している肌の上にコントロールカラーをのせると、粉浮きしたり均一に伸びなかったりします。保湿をしっかり済ませてから使うという基本を守るだけで、同じアイテムでも仕上がりの質が変わります。
スキンケアが土台です。
コントロールカラーは「知っているだけで仕上がりが変わる」アイテムです。正しい色の選び方・使い方を身につけることで、忙しい医療現場での毎朝のメイク時間を短縮しつつ、清潔感のある印象を維持することができます。
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