あなたの紫外線対策、UVAで皮膚が3倍老化します
紫外線は波長によりUVA(320〜400nm)とUVB(280〜320nm)に分類されます。UVAは全紫外線の約90%以上を占め、雲やガラスを透過します。ここが重要です。
一方でUVBは約5%程度ですがエネルギーが強く、短時間で紅斑を引き起こします。つまり役割が違います。
医療従事者でも「強い=危険=UVB」という認識に偏りがちですが、実際にはUVAが慢性的なダメージの主因です。これは意外ですね。
日常診療では「急性炎症=UVB」「慢性老化=UVA」と整理すると理解しやすくなります。結論は両方重要です。
UVAは真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを分解します。その結果、しわやたるみが進行します。これが光老化です。
UVBは表皮細胞のDNAに直接損傷を与え、サンバーンや皮膚がんの原因になります。短期影響が強いです。
例えば、夏の海で赤くなるのはUVBですが、数年後にシミとして残るのは主にUVAの影響です。つまり時間差のダメージです。
医療現場では、患者説明時に「即時症状と遅発症状」を分けて説明することで理解度が上がります。ここがポイントです。
医療従事者は屋内中心でもリスクがあります。なぜならUVAは窓ガラスを約75%以上透過するためです。ここが盲点です。
例えば外来診察室やナースステーションでも、日中8時間の累積曝露があります。年間で考えると相当量です。積み重なります。
特に皮膚科・外来スタッフは窓際配置が多く、知らずに慢性的ダメージを受けています。意外ですね。
このリスクに対しては「日焼け止めを屋内でも使う」という習慣化が有効です。UVA対策が基本です。
日焼け止めはSPFとPAで評価されます。SPFはUVB防御、PAはUVA防御を示します。ここは重要です。
SPF30は約96%、SPF50は約98%のUVBをカットします。差はわずかです。つまり過信は禁物です。
PAは「+」の数で評価され、PA++++が最もUVA防御力が高い指標です。UVA重視ならここを見ます。
外来業務など長時間屋内で過ごす場面では、UVA蓄積を防ぐ狙いで「PA++++の日焼け止めを朝1回塗布」を選ぶと実践しやすいです。これなら問題ありません。
紫外線は太陽だけではありません。一部の蛍光灯やUV機器からも微量に発生します。見落としがちです。
特にネイル用UVライトはUVA(約365nm)を高出力で照射し、数分でも皮膚に影響を与えます。医療職でも利用者は多いです。注意が必要です。
さらに車のフロントガラスはUVBはほぼ遮断しますが、UVAは約60%透過します。つまり防げていません。
このような環境曝露を減らすには「UVカットフィルムの透過率を確認する」行動が有効です。UVAカット率が条件です。
皮膚科学会の紫外線対策指針がまとまっている参考資料
https://www.dermatol.or.jp/