水洗顔だけ続けると、半年で外来のスキンケア指導コストが〇割無駄になりますよ。
日本の一般患者は、「洗顔したらすぐ化粧水」という習慣を当然のように受け入れています。一方で欧米では、化粧水を使わないスキンケアが主流であり、日本の化粧水文化そのものが例外的であると指摘されています。このギャップは、医療従事者が患者指導を行う際の前提条件として無視できません。欧米の教科書ベースのスキンケア情報をそのまま日本人患者に適用すると、患者の行動変容が進まず、結局は従来の誤ったスキンケアに戻ることがあります。ここを押さえておくことが大事です。 komazawa-derma(https://komazawa-derma.com/column/g0006/)
化粧水の主成分は精製水であり、そこにグリセリンやヒアルロン酸などの保湿成分、アルコール、防腐剤が加えられている構造が一般的です。この「ほぼ水」という性質が、「意味がない」「いらない」といった極端な言説につながりやすくなっています。しかし、洗顔直後の数分間は経表皮水分蒸散量が高まりやすく、このタイミングで適切な水分と保湿成分を補うことは、敏感肌や乾燥肌の患者にとって一定の合理性があります。つまりタイミングがポイントです。 naturias(https://www.naturias.jp/column/lotion-rough-skin/)
水洗顔は「やさしい」「敏感肌向き」というイメージから、自己判断で始める患者が少なくありません。ところが、洗顔料を完全にやめてしまうと、一部症例では角栓や面皰が蓄積し、数週間〜数か月後にニキビや酒さ様皮膚炎が悪化するケースがあります。これは、水洗顔で皮脂と角質のターンオーバーが一時的に乱れ、毛穴周囲に不均一な皮脂膜が残ることが一因と考えられています。つまり注意が必要です。 note(https://note.com/u_yoshihiro/n/n82cb36e770f1)
化粧水についても、「とりあえずたっぷり叩き込めば保湿になる」という患者の行動は、医療的には逆効果になり得ます。アルコールを含む化粧水を1日に何度も重ね付けすると、角層の脂質が溶出し、バリア機能がむしろ低下するという報告があります。具体的には、頬だけ赤みが強く、ピリつきと乾燥が混在した「敏感肌風」の患者が、実際には化粧水の過量使用で接触皮膚炎に近い状態になっていることがあります。これは痛いですね。 naturias(https://www.naturias.jp/column/lotion-rough-skin/)
医療従事者側でも、「洗顔後すぐ化粧水、その後乳液」という一般的な流れをテンプレートとして説明し続けることで、個々の皮膚状態に合わないケアを固定化してしまうリスクがあります。例えば、脂漏性皮膚炎傾向の患者に高保湿系化粧水と油分リッチな乳液をフルセットで推奨すると、Tゾーンの紅斑や落屑が悪化して再診につながることがあります。こうした「逆効果パターン」を自施設の症例からメモしておくと、同じ説明ミスを減らせます。これだけ覚えておけばOKです。 komazawa-derma(https://komazawa-derma.com/column/g0006/)
外来で実際に多いのは、「SNSで水洗顔を見たが、化粧水は使った方がいいか」という相談です。このとき医療従事者が使えるのは、「肌タイプ」「年齢」「生活環境」の三つで分けるシンプルなフローチャートです。例えば、10〜20代の脂性肌・ニキビ肌の場合、朝は水洗顔のみ、夜は低刺激の洗顔料で洗ってから必要最低限の保湿、といった二段階の案を提示しやすくなります。シンプルな分け方が基本です。 scalp-d.angfa-store(https://scalp-d.angfa-store.jp/brand/dism/column/face-wash/)
患者への説明では、「何を足すか」より「何を減らすか」から始めると、過度なスキンケアをしている層には納得感が生まれやすくなります。例えば、水洗顔に切り替えるのではなく、「クレンジングの回数を週7回から週3回に減らす」「洗顔料の使用を1日2回から1回にする」といった調整が現実的です。そのうえで、残した1回の洗顔後には低刺激の化粧水を「必要量だけ」使うことを提案します。つまり減らし方がポイントです。 lisblanc(https://www.lisblanc.jp/dermatology/column02.html)
医療従事者自身や院内スタッフも含め、「高価な化粧水を使うほど肌が良くなる」という思い込みは根強く残っています。国内のドクターズコスメや高機能化粧水は1本5,000〜1万円台も多く、年間に換算すると数万円単位のコストになります。一方で、皮膚科医や美容化学者の中には、「高額な化粧水よりも、洗顔と保湿剤の選び方・使い方の方がトラブル予防に効く」と明言する専門家もいます。お金の使いどころがズレやすい領域ということですね。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=9Q02-Q4r5Ic)
外来に来る患者側から見ると、間違ったスキンケアで肌トラブルをこじらせた場合、初診料・再診料、処方薬・市販薬代、場合によっては美容皮膚科の自費治療まで含め、年間数万円以上の追加出費になることがあります。とくに、酒さ様皮膚炎や慢性の接触皮膚炎に移行すると、数か月〜1年以上の通院と外用薬の継続が必要になり、時間的コストも増大します。こうした「見えないコスト」を伝えることで、水洗顔や化粧水の使い方を見直す動機づけにつながります。リスクとコストに注意すれば大丈夫です。 komazawa-derma(https://komazawa-derma.com/column/g0006/)
医療機関側でも、スキンケア指導が曖昧なままだと、同じような肌トラブルでの再診が増え、診療時間あたりの生産性が下がります。看護外来やスキンケア教室を設置している施設では、「標準的な洗顔・保湿指導」をマニュアル化することで、1症例あたりの説明時間を短縮しつつ、患者満足度を上げている例があります。これは使えそうです。 shiseido.co(https://www.shiseido.co.jp/dprogram/med_professionals/)
医療従事者は、夜勤・不規則勤務・マスク長時間着用など、一般患者よりも皮膚バリアに負荷がかかる生活を送りがちです。そのため、「情報としては水洗顔を理解しているが、実務的にはクレンジングや洗顔料を完全にはやめられない」という現実があります。ここで鍵になるのが、「勤務パターンに合わせた水洗顔と化粧水の使い分け」です。勤務形態を前提に考えることが原則です。 shiseido.co(https://www.shiseido.co.jp/dprogram/med_professionals/)
例えば、日勤のみでメイクが薄い医師・看護師であれば、朝は水洗顔のみ、夜はマイルドな洗顔料でメイクと皮脂を落とし、その後に低刺激の化粧水と保湿剤を使うという形が現実的です。一方、夜勤や長時間のマスク着用が続くスタッフでは、勤務中の皮脂・汗・摩擦が増えるため、水洗顔だけでは不十分な部分洗浄が必要になることがあります。この場合、帰宅後の洗顔をしっかり行い、その後の化粧水はTゾーン少なめ・Uゾーン多めといった塗り分けが有効です。部位ごとの調整が条件です。 scalp-d.angfa-store(https://scalp-d.angfa-store.jp/brand/dism/column/face-wash/)
また、医療従事者自身が「患者に勧められるレベルの化粧水」を1〜2個だけ決めておくと、説明が格段に楽になります。条件としては、アルコールや香料が少ない、パッチテスト済み、成分表示が明確、といった点を満たす製品です。おすすめを挙げる場合でも、「あなたの肌タイプ」「勤務形態」「洗顔の強さ」を確認してから1つに絞ると、患者もスタッフも試しやすくなります。つまり絞り込みが大事です。 seishin-store(https://seishin-store.com/shop/information/column06)
資生堂 dプログラムの医療関係者向けページでは、敏感肌向けスキンケア製品の特徴や医療従事者向け情報が整理されています(敏感肌患者への説明の参考)。
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